ドアノブの調子が悪いと感じる時、多くの人はノブ(ハンドル)自体が壊れたと考えがちですが、実はトラブルの原因の多くはノブではなく、ドアの側面に埋め込まれている「ラッチボルト」と呼ばれる三角形の突起が出入りする部品の内部故障にあるケースが非常に多く、この場合はノブを新品に交換しても症状が改善されないか、あるいはノブごと交換するのは費用の無駄になってしまうことがあります。ラッチ故障の典型的な症状としては、ノブを回してもラッチが引っ込まないためドアが開かない、ドアを閉めてもラッチが出てこないため風で勝手に開いてしまう、レバーハンドルが下がったまま戻らない、といった現象が挙げられ、これらはラッチ内部のバネが折れていたり、グリスが切れて動きが悪くなっていたりすることが原因です。このような場合、メーカーや型番が特定できれば「ラッチのみ」を単体で購入して交換することが可能であり、これならノブ一式を買い替えるよりも部品代を千円から二千円程度安く抑えることができますし、気に入っているノブのデザインをそのまま使い続けることができるというメリットもあります。ラッチの交換手順は基本的にはノブ交換と同じで、まずは室内側・室外側のノブを取り外し、その後でフロントプレートのネジを外して古いラッチを引き抜き、新しいラッチを差し込んで元通りに組み直すという流れになりますが、ここで注意すべきはラッチにもサイズ(バックセットやフロントサイズ)があり、同じメーカーの似たような形でも微妙に寸法が違う製品が多数存在するため、必ず既存のラッチを取り外して実物を計測し、型番を確認してから購入することです。また、もしラッチの動きが単に渋いだけで内部破損まではしていないようであれば、交換する前に一度取り外してパーツクリーナーで古い油汚れや埃を洗浄し、新たにシリコンスプレーなどの潤滑剤を吹き付けて馴染ませるだけで嘘のようにスムーズに動くようになることもありますので、まずは洗浄と注油を試してみる価値は十分にあります。
ラッチ故障が原因の場合のドアノブ修理法