ディーラーで車のスペアキーを作成する際にかかる費用は、主に以下の3つの要素で構成されています。まず1つ目に考えられるのは、「鍵本体代」です。これは、実際に作成されるスペアキーの部品代であり、鍵の種類や搭載されている機能によって大きく異なってきます。メカニカルキーであれば比較的安価なのですが、イモビライザーチップやスマートキーの電子部品が含まれる場合は高額になってしまいます。そして2つ目は、「登録料」です。イモビライザーやスマートキーの場合、作成した新しい鍵を車両のコンピューターに登録する作業が必要となってくるでしょう。この登録作業を行うための料金が登録料として請求されます。登録作業は、専用の診断機を使用し、車両のECU(電子制御ユニット)に新しい鍵のIDを書き込む必要があるため、専門的な知識と技術が必要です。3つ目は、「作業工賃」です。これは、ディーラーの整備士が実際にスペアキーの作成と登録作業を行うための技術料です。作業時間によって工賃は変動してくるのですが、イモビライザーやスマートキーの登録作業は、比較的時間がかかるため、工賃も高くなってしまう傾向にあるでしょう。これらの費用の内訳を理解しておくことで、ディーラーから提示された見積もりが妥当な金額であるかを判断する際の参考にすることができるでしょう。見積もりを依頼する際には、これらの内訳をひとつひとつ詳しく確認するようにしましょう。