百万変換ダイヤルや、一億変換ダイヤル。金庫で使われる、ダイヤル錠には、その組み合わせの多さから、大げさな名前が付いていますが、その基本的な「開け方」の操作方法は、どのメーカーの金庫でも、ほとんど共通しています。番号を忘れてしまった場合は、もちろん開けることはできませんが、もし、正しい番号が分かっているのに、開かない、という場合は、この基本的な操作方法を、間違えている可能性があります。もう一度、その、正確な手順を、おさらいしてみましょう。ここでは、最も一般的な、「右へ4回、左へ3回、右へ2回、左へ1回」という、4つの数字を合わせるタイプの、ダイヤル錠を例に、解説します。まず、最初の準備として、ダイヤルを、どちらかの方向に、ぐるぐると、4〜5回、余分に回して、内部の座(タンブラー)を、リセットします。ステップ1は、1番目の数字を、「右」に「4回」、合わせます。ダイヤルを、ゆっくりと右(時計回り)に回し、1番目の数字を、盤面の、基準となる印(指標)に、通過させていきます。一回、二回、三回と通過させ、そして、四回目に、その数字が、指標に、ぴったりと合うように、止めます。ここで、少しでも行き過ぎてしまったら、最初のリセットから、やり直しです。ステップ2は、2番目の数字を、「左」に「3回」、合わせます。今度は、ダイヤルを、ゆっくりと左(反時計回り)に回し、2番目の数字を、指標に、一回、二回と通過させ、三回目に、ぴったりと止めます。ステップ3は、3番目の数字を、「右」に「2回」、合わせます。再び、右に回し、3番目の数字を、指標に、一回通過させ、二回目に、ぴったりと止めます。そして、最後のステップ4。4番目の数字を、「左」に「1回」、合わせます。左に回し、今度は、一度も通過させることなく、4番目の数字が、指標に、ぴったりと合うように、止めます。これで、全ての操作は完了です。あとは、鍵を差し込んで回すか、あるいは、ハンドルを操作すれば、扉は開くはずです。
金庫のダイヤル操作の基本